kuroki号のブレーキディスクは前後ともBRAKINGが装着されている。パッドもBRAKINGだ。
お気に入りのブレーキシステムだったが、ホイールをEXACTⅡ RACING 10に換装した際に異音問題に悩まされた。パッドを削った結果、一旦は収束したが、近いうちにフロントブレーキディスクとパッドを換装しようと思うようになった。
その翌月の10月、New MT-10SPが納車された。MT-10SPに装着したSUNSTAR プレミアムレーシング フロントディスクとMETALLICO SPEC03 ブレーキパッドのセットが実に良好なフィーリングだった。イメージ通りに制動力が立ち上がり、思うがままに減速することができるのだ。
そしてバイクのオフシーズンに入った12月。コックピットの課題解消と併せてフロントブレーキの異音問題の改善解消を図ろうと考え、YSP杉並南で発注を行った。
TRX850にも同様にプレミアムレーシングとSPEC03のセットを装着した。
ワークスエキスパンドにすることも考えたが、TRX850には過分な装備だろうと踏みとどまった。外径320mmなので、キャリパーのオフセットが必要になっちゃうしね。
なお、フロントディスクのSPECは以下の通り。
項目 | 内容 |
---|---|
外径 | 298mm |
板厚 | 5.0mm |
アウタータイプ | ホール&スリット |
インナーカラー | ブラック |
フローティングタイプ | セミフローティング |
ピンカラー | ブラック |
斜め前から見るとディスクとホイールがシャンとしているのに比べて、傷だらけのフロントフォークボトムケースがみすぼらしい。
こちらもリフレッシュしたいなぁ。
リアタイヤとインナーフェンダーが若干接触していたため、今回調整をしてもらった。
その際に、フロントのセンターも若干ズレていたことが判明。もしかしたら異音の原因はコレかもね!
テストライド
すこし期間が空いたが6月4日、小諸のチェリーパークラインでテストライドした。
MT-10SPにワークスエキスパンドを入れた際に、このコースでテストライドしているのだが、足回りの素性が丸わかりになるので性能確認にもってこいなのだ。
道幅が広くて路面状況も比較的良好なコースである。更にヒルクライムのときに路面チェック済みだ。よって、遠慮なく走り込める。
ストレートでグッとアクセルを開けて加速する。高低差で上乗せされたスピードがTRX850にしっかりと乗る。近づいてくるコーナーに対してハードブレーキングすると、速度がキッチリ落ちる。そして、フロントタイヤに強く荷重を残したままターン開始。
MT-10SPの時と同様に、イメージ通りに制動力が取り出せる。
また、フロントブレーキを引きずったままクリッピングポイントまでジワジワとブレーキをリリースしていく走りも、思い通りにやれる。
ああ、これは楽しい。
制動力、操作性ともに文句なし。満足いく結果が得られたと言えるだろう。
ただ、MT-10SPに比べてプアなフレームとサスペンション、グリップの劣るタイヤなので、制動距離が1.5倍ぐらい要するイメージ。時代を感じる性能差だが、むしろ、年代物のTRX850がこれほど性能向上しただけでも、スゴいことだと思う。
ブレーキング時の異音も解消されている。
なお、軽くかけたときに「チュルチュル」といった音がするのは若干気になった。MT-10SPでも同じ音がしたので、SPEC03パッド特有の音だと思われる(ZCOO type Cのときは「キキー」とかなり耳障りだったw)。
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