静岡ツーリング Day2


午前8時半。
ホテルプリヴェ静岡のモーニングBOXが、しみじみ美味しい。
と、朝食を堪能したあとはツーリングの出発準備を整え、TRX850のエンジンを始動する。

R362経由で寸又峡すまたきょうへ向かうのだ。東京からはなかなか行かないところだからね。


新東名のドでかい橋梁をくぐったあとは、R362の道幅は狭くなり、細かいタイトコーナーが連続する。
この手のコースが大好物のkurokiは、嬉々としてコーナーをさばいていく。


森の中を抜けたらパッと視界がひらけた。気持ちいい!
馬路大橋まじおおはしの上でTRX850を停めて記念撮影しちゃおう。

奥大井


午前10時。
道の駅奥大井音戯の郷に到着。ここでトイレ休憩。


併設された大井川鐵道おおいがわてつどう千頭せんず駅の裏手には、巨大な車両基地が見られる。
こういう光景にワクワクしてしまうのはなぜだろうね。


そしてr77を走って寸又峡へ向かう。
奥泉おくいずみを過ぎたあたりから道幅の狭くなり、くねくね道が連続するようになる。クルマがすれ違うのに難儀する箇所も多い。
今日は平日の月曜日、紅葉は色づき始めたところなのでスイスイ走れるが、紅葉の時期になったら渋滞が激しいらしい。

寸又峡


午前11時。寸又峡に到着。
素敵な古民家カフェ「晴耕雨読」を発見。ちょっと早めのランチにしよう。


落ち着いた雰囲気の店内。OZmagazineなどの女子向け雑誌に掲載されそうだ。


ジェノベーゼのピッツアをいただく。トースターで焼いた家庭的な味わい。
石窯で焼く本格派ではなくオサレカフェレベルの味だが、ゆったりとした時間を楽しむことがメインの店に多くを求めてはいけない。

大井川


午前11時半。腹ごしらえも済ませたので出発しよう。
r77を千頭方面に戻り、r388で大井川沿いを北上する。


長島ダムの巨大な堤体が眼前に現れる。こういう巨大建造物を見るとワクワクしてしまうkuroki。


大井川鐵道の南アルプスあぷとラインの長島ダム駅。こういう線路と並走するのって、なんか好きなkuroki。


景色を楽しみながら走っていると、見覚えのあるマシンに追いついた。
先ほど千頭駅で休憩中にお話したKawasaki ZX-10氏だ。千葉から来られたそうで、YAMAHA MT-09にも乗っているそうだ。


少し走った先にあった長島公園駐車場に入って、記念撮影をしてみた。


せっかくなので、2台で連なって走ることになった。


井川湖にかかる井川大橋いかわおおはしという吊橋を発見。


いえーい!湖水がエメラルドで美しい!


吊橋からの光景は実に絶景なり。


午後1時。南アルプス井川オートキャンプ場
ここまで来ると、かなり紅葉が色づいている。


水が少ない時期の大井川の河原は、なんだか非現実的な光景である。


この先は南アルプスへ向かうだけの行き止まりの道なので、ここで戻ることにした。
ZX-10氏とはここでお別れ。それぞれのペースで帰路につく。

ライディング・ハイ


井川ダムの上を走って静岡市方面へ向かう。


r60(南アルプス公園線)からr27(井川湖御幸みゆき線)へ入ると、急勾配・急カーブの細いくねくね道が延々と続く。
フロントタイヤに荷重をかけながら、積極的に身体をイン側に動かしてフォームを作り、ターンする。
そうやって次々とやってくるコーナーをさばき続けていると、やがてマシンとつながったような一体感を感じるようになった。

自分自身がすごく集中した状態。脳みそが高速かつ並列に動き、様々なことにアンテナが張り巡らされていく。
インカムで聴いているはずの音楽がいつの間にか遮断され、マシンの放つ音だけが耳に入ってくる。

目に入ってくる路面の映像とマシンを通じた振動から、路面状況を明確に読み取れる。
パッドがディスクを挟み込む音を聞きながらブレーキングをして、この減速が次のターンに間に合うかを予測できる。
上半身はイン側へ動かしアウト側の膝でマシンを抱え込むようにしてバンクすると、セルフステアを効かして曲げられる。

ライディング・ハイと言えばよいだろうか。ライディングだけにひたすら集中する時間を過ごす。

東京へ


ようやく下界にたどり着くと、集中が解けてホッとする。
集中した時間は忙しかったが、マシンとシンクロした充実感を味わえて、手応えを感じた。
マシンとの対話にもってこいのコースだったので、いつかまた走りこみに来たいな。


新静岡ICから新東名に乗り、駿河湾沼津SAで一休み。
嫁へのお土産を追加購入したあとは、一気に東京へ戻ったのだった。

二日間の静岡ツーリングは、TRX発売25周年オフもあり、充実の内容だった。
ああ、明日から仕事に戻るのがつらい…。

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