午前4時半。海ほたるPA。
今日は房総半島で開催されるYAMAHA Motorcycle Day 2024に参加するため、YSP杉並南仲間のdaisukeさんと待ち合わせなのだ。
ライダーの朝は早いとは言え、早過ぎじゃないか?と思われるかもしれない。
理由はコレ。朝ラーを食べに来たからだ。
ラーメン花屋
朝5時から営業開始にも関わらず、行列ができる店「ラーメン花屋」。YSP杉並南の仲間達がハマっているのを見て、一度は食べてみたいと思っていた。
このイベントでは房総半島の中心部へ向かうから、途中で立ち寄ると効率的だね、とdaisukeさんと話が盛り上がり、急遽早朝から立ち寄ることになった。
「千葉なのに朝早すぎない?」と嫁に呆れられたがw
着席してしばらくしてから、チャーシューメンと小ライスが到着した。
まずはスープを味わってみる。想像よりも醤油の味が濃いめでアタックが強い。麺は中細のストレート。チャーシューは醤油の味がしみしみで、箸でつまんだらホロホロ崩れていくほど柔らかい。ラーメンもライスもチャーシューを引き立てるために存在しているのでは?と思うほど、存在感が強いチャーシューである。
一気に完食してしまった。ただし、スープの醤油味が濃くて強いため、飲み干すことはできなかった。
仲間たちからの評判通り、絶品のチャーシューだった。チャーシューと海苔をおかずにして、白いご飯をいっぱい食べたいと思った。
ただ、ラーメンのスープについては好みが分かれると思う。出汁が薄めで醤油強めの「THE 関東」といった辛い味付けなので、出汁の味を好む向きには評価が辛くなるだろう。
食べ終わったら時刻は6時半。これから千葉のローカル県道つなぐツーリングをして会場へ向かうのだ。
ロングウッドステーション
午前8時、会場のロングウッドステーションに到着した。
駐車場がゲートオープンした直後なので、広ーい駐車場の端の部分に停められた。これからどんどんバイクの台数は増えるんだろうな。
そして、この時点でもう暑い。湿度も高くて、汗がじっとりと吹き出てくる。これからどんどん気温も上がるんだろう。ああ、先が思いやられるぜ…。
敷地の中では、1時間後のオープンに向けて忙しなく準備が進められている様子がうかがえる。
なお、このロングウッドステーションは空きテナントだらけだ。廃業したアウトレットモールを再利用しているのか?と思って調べてみたが、このような施設だった。ナルホド。
名目上はショッピングセンターだが通年で営業している店舗は開業当初からほとんど無く、実際はイベント会場やロケーション撮影用のスタジオとして利用されている
午前9時、オープンの時間になると、あれだけ広い駐車場がバイクで埋め尽くされた。
しかも、次から次へとバイクが入場してくる。恐ろしい集客力だ。
YAMAHAの技術展覧会
YAMAHA Motorcycle Dayは、協賛するメーカー各社の物販ブースも楽しめるし、YAMAHA乗りとの交流も楽しめるが、YAMAHAの技術を中の人達に語ってもらえる。これは他のイベントでは体験できないことだ。
まず入ったブースでは、YAMAHAの三輪システムであるLMWテクノロジーが展示されていた。トリシティ300のフロントフォークのモックアップである。
スタンディングアシストの便利さの体験コーナー。足を離しても直立できるのは便利だなあ。
隣のコーナーでは、なぜかトライアル車のスタンディングに挑戦できる。
ムズイ!でも楽しい!
電気スクーターE01の体験コーナーでは、モーターを回したときのフィーリングを体験できる。残念ながら試乗はできないが。
その後、電動バイクについてのアンケートに回答する。自分が電動バイクを選ぶことがあるかの問いには、kurokiのバイクの使い道は週末のツーリングとサーキット走行がメインであり、電動バイクになってもそういう使い方をしたいと回答した。一日の走行距離は少なくとも300km、多いときは600km近く走るため、それを普通にこなせないと電動バイクは選べない。
こういう質問にはできる限り率直に、かつ背景や理由も詳しく伝える必要がある。kurokiも製品を設計・製造する側の人間なので、こういう情報が必要とされている事情をよく知っているのだ。
なお、daisukeさんは、E01を3ヶ月間借りる実証実験に参加していた方。実際に乗っていた人の体験談は、中の人達にもかなり参考になったと思う。
モノづくりの技術体験「ヤマハの手」は、更に濃いブースだった。
「超薄肉」のアルミフレーム。700℃のアルミを0.05秒もの高速で流し込み、100円玉の薄さのフレームを製造するCFダイキャスト技術。
昨今のYAMAHA車が軽量に仕上がるキモは、この技術が立役者であると見ていいだろう。
YZF-R1/MT-10のCP4エンジンは、YAMAHA初の総削り出し加工燃焼室を量産車レベルで実現。
kurokiが乗ってるMT-10SPのエンジンは、コストかけて製造されていることを認識したのと同時に、200万を超える価格の一因であることを理解したのだった。
コンロッドの大端を破断で分割するFSコンロッド。割れた食器を組み合わせるとカチッとハマる現象の応用で、再締結の精度が向上する。
さらにYZF-R1に採用されたチタンFSコンロッドは、剛性を確保しつつ鉄に比べて20%の軽量化を実現。実際にYZF-R1とMT-10SPを乗り比べたときは、R1の方が軽く吹け上がるのを体感している。ただ、MT-10のコンロッドと並べられると、オーナーとしてはちょっと悲しい気持ちになるのだった。
回転塑性加工で圧延によって面を広げ、最終的にはわずか2mmの肉厚になるスピンフォージドホイール。
重量も前後輪で約700gの軽量化を実現。数値上はわずかな差に見えるが、体感はまるで違う。タイヤの路面への食いつきが格段に良くなるため、キレのある走りが味わえる。バネ下軽量化の効果はとても大きいのだ。
しかもこの軽量化を、量産車レベルでやってしまうのが素晴らしい。
他にも様々な展示があり、あちこち夢中で見て回った我々だが、ふと気がついたら時間はすでに12時過ぎだった。
朝からずっと歩き回っていたため、さすがに足に疲れが溜まっている。さらに酷暑と湿気のダメージが、疲れを倍加させている。
その後、trx850.jpの仲間たちと合うこともできたので、そろそろ会場を引き上げてランチにすることになった。
FRIDAY
会場から30分ほど走って午後1時。アジフライ専門店「フライデイ」に到着した。
アジ不漁のためササミカツになったが、これが激ウマなのだ!
ご飯もツヤッツヤで美味しいし、味噌汁もハイレベル。ミニカレーも付いているのも嬉しい。
予想以上に美味しくて大満足。ここはリピートしたいお店だね!
東京へ
ランチの後は、ローカルワインディングのr168を走る。茂原ツインのMOTOBREAKに通っていたときによく走った道なので懐かしい。
木更津南ICから高速に入り、アクアライン→首都高を走ってYSP杉並南に到着。
TRXの足回りを軽く洗車したついでに、自分自身も頭から水をかぶって汗を流す。
とにかく今日は暑い。しかし、一番暑かったのは首都高C2の山手トンネルだった。早朝4時前、道はガラガラ、にも関わらずトンネルの中は灼熱の空気で満ちていた。
夏の間は二度と山手トンネルを走るまい、と心に誓うのであった。
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