ハードでバッドな信州ソロツーリング

溜まっていた代休を使って、信州へソロでツーリングに行ってきた。

クルマの多い関越を、クルマと一緒に流れてテレテレ移動。
上信越道に入ってもペースを上げずにテレテレ走ったが、下仁田あたりのクネクネセクションでちょっと速度を上げてみたところ、覆面パトカーに捕まってしまった。

19km/hの速度超過だそうな。
ホントはもっと速度が出てたときもあったけど、速度をするっと緩めたところで計測されたらしく、ギリギリ青切符の範囲内で収まったそうだ。
あーあ。せっかくゴールド免許だったのになあ。凹むなあ。

ブルーな気分のまま移動していると、霧の中に突入。
寒いしテレテレ移動するのも気分滅入るので、東部湯の丸ICで降り、菅平すがだいら方面へ峠道をつないで走ることにした。

登り道のコーナーを抜けるときに、グイとアクセルをひねって加速すると、「べちべちべちべち」と今まで聞いたこともないような大きなタペット音が。
どうも、2速&3速のギアで、3000回転ぐらいから引っ張ったときに、音が大きくなるっぽい。
気分が盛り上がらないまま、菅平へ到着。


スッキリと晴れ上がった秋の陽気になった。
空気も良く、気分もちょっと晴れてきた。

菅平から強烈なコーナーが続く峠道を駆け下り、長野市内に到着。
道に迷ってウロウロしつつも、鬼無里きなさへ向かう国道へ到着。

目的地は、「いろは堂」のおやき。
Saikiさんに紹介されて以来、すっかりこのおやきのファンになってしまった。
さーて、今日もおやきを楽しみましょうと思ったら…し、閉まってる。

がーん。なんともついてない。

仕方ない、気を取り直して、白馬でくるみだれそばを食べようじゃないか。
このペースなら12時前に到着できそうだし。

しかし国道406号は、相変わらず厳しい路面。
でも、これぐらいのコースの方が、速度を上げずにコーナリングを楽しめる。


白馬・八方尾根の林檎舎りんごやに到着。
11:30でちょっと早かったかなと思ったけど、お店は開いていた。


くるみだれそばを頼むのは決まってるけど、他には何か食べようかなあ。
うーん、今回は別の一品を頼まず、大盛りにしちゃおう!


きたー!くるみだれそばだー!
蕎麦自体の味は普通だけど、くるみだれと和えたときが、たまらぬ旨さに。

はー。スッカリ満腹。

お店が混んできたので、さっさと退散することに。
麻績おみまで向かうルートは、Saiki塾ルートを逆順で進むルート。
しかし、雄大なアルプスの山々を、ミラーでしか楽しめないのが残念なり。

麻績からは高速に乗る。
エンジンの調子も気になるので、とっとと引き上げようかと思って、上信越道をテレテレ移動する。

しかし、しかし…眠い。
眠くて眠くて仕方がない。少しでも気を抜くと意識が飛んでしまう。
このままの状態で、東京まで移動するのは厳しい。
どこかで仮眠を取るか、アドレナリンの出る峠道を移動して目を覚ますか。

そういえば、中部横断自動車道なるものが、佐久と小諸の間に出来てたのを見たぞ。
佐久から秩父に抜けるくねくね道を走れば、さすがに目も覚めるだろうよ。

まだ出来たばかりの高速を、終点の佐久南ICで降り、国道141号の混雑をスルー。
秩父まで抜ける峠道は数本あるが、今回は一番キツそうな県道93号をチョイス(雨川ダムの横を通るルート)。

ここも全くクルマが通らず。紅葉もキレイ。


途中でTRX850を停めて記念撮影なんかしちゃったり。

くねくね道を自問自答するかのように黙々とコーナーをクリアしていく。
攻めているという意識ではなく、するすると流れるように抜けることを意識していると、いろいろと気づくことが出てくる。

  • ステップ荷重とお尻の移動を同時にやるのは効率いいぞ
  • 連続するS字コーナーでコレが決まると気持ちいい!
  • 肘がタンクに付くぐらいに伏せるとやっぱり安定するね
  • だらっとしたコーナーは内側のステップを加重したままだと安定するね

などなど、ハッキリと認識したことがいくつもあった。
茂原を走り込んだ効果もバッチリ出ている。コーナーワークが格段にスムーズになってるね。

ふと、10年以上前の出来事を思い出す。
XJR400に乗っていた頃、晩秋の御嶽山を一人で走っていたことを。
道もよくわからず、どんどん日も落ちていく心細い中で、今日みたいなくねくね道と格闘していた。半べそ状態になりながら。
落ち葉だらけ、細い道、ブラインドコーナーが延々と続く、走っているクルマはゼロという状況はかなり不安になる。

今は技量も上がったし、道も知っている。
あの頃とはずいぶん変わったが、バイクの楽しさは変わらないね!としみじみ思うのだった。


16:30。道の駅果樹公園あしがくぼに到着。
ちょっと休憩した後、名栗経由で狭山日高へ向かう。
「秋の日は釣瓶つるべ落とし」とはよく言ったもので、あっと言う間に真っ暗に。
暗闇の峠道を抜け、狭山日高ICから高速に乗り、定速走行で練馬へ移動。

新座料金所前で渋滞が始まり、すり抜けをしていると、急にDQNセルシオが車線変更をしてきた。

うわー!まにあわーん!
瞬間的にフルブレーキングを敢行。
車体は激しくスネーキング。

もうダメかと思ったけど、すんでの所で衝突を回避できた。
とっさに身体が動いてくれたのは、今までの修練のお陰かも。

あー、ホントにヤバかった。

練馬に到着すると、パークサイドピットへ向かって菅原メカにTRXを預る。そしてエンジンの状態を見てもらうことになった。

今日はいろいろとハードでバッドなツーリングだった。

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