木曾街道を走って飛騨高山まで走ったSaikiさんのツーリングレポートに触発されて、晩秋の白川郷を目指してみようと思い立った。
なんたって、久々の長期休暇、10連休である。平日ツーリングに行く絶好のチャンス!
しかし・・・天気予報は生憎の空模様。
月曜日はぎりぎり何とか、火曜日以降は雨になるそうで。
ぐっと気温も下がるらしいので、雪やミゾレが降っていてもおかしくない。
そう思い、日帰りではあるが、白川郷に近づけるまで走ってみるツーリングを決行した次第。
出発進行
午前6:30。
いつも通りの出勤時間に起床し、いそいそと身支度を調え、出発進行。
環八の渋滞&中央道下り線の入りにくさを嫌って、あえて関越→上信越→長野道→中央道というルートを選択。
午前10:30。
中央道伊那ICで降り、
さすが平日。クルマが少なくのびのびと走れるね。
国道19号から木曽福島へ入る。
木曾街道をまっすぐ行くプランも良かったが、今回は
このルートは、かつてXJR400でツーリングで来たときに道に迷い、不安を抱えながら走ったルートである。
どんどん日が落ちていき時間が無くなる焦りと、晩秋の冷たい空気と、でも楽しいルートだった記憶が一体となって、忘れ得ぬツーリングとして心に刻み込まれている。
Saikiさんのツーリングレポートで記憶がよみがえってしまい、どうしてもここだけは走っておきたいという気持ちがムラムラと沸いてきて、今に至る。
このクネクネ道も迷い込んだ道なので、とっても感慨深い。
そんな思いに浸りながら走っていると、白樺林に遭遇。
TRXを路肩に止めて写真をパチパチと。
いいですのう。高原ですのう。ツーリングですのう。
ぐんぐんと峠道を登っていく。以前の記憶では見通しの悪いクネクネ道だったはずなのに、いつまでも道幅の広い快適なワインディングロードが続く。
その疑問はしばらくして解けた。
「チャオ御岳スノーリゾート」というスキー場ができたからだった。
この近辺になると、さすがに気温が低い。路肩の気温表示計は3℃を示しているのだ。
しかし、電熱ベストのおかげで快適快適。上半身ぽっかぽかの状態で、気分良く峠道を走り抜けられる。
スキー場を通り過ぎたあとは、記憶通りのクネクネ道だった。以前はひいひい言いながら走った峠道も、今は鼻歌歌いながらすいすい走れる。
ずいぶん上達したもんだよなあ、と自画自賛してみたりして。
午後0:30。濁河温泉に到着。がらーんとして人の気配がない。さすが平日の月曜日。
ここで昼食を食べて白川郷を目指すつもりだったが、ここまでの所要時間は約5時間半。がんばって白川郷を目指したとしても、おそらく到着時刻は午後3時頃。
白川郷からまた引き返す時間を考えると、さらに天候も徐々に怪しくなってきたことを踏まえると、この辺で引き返す方が良策だと判断。
やはり白川郷へツーリングするなら、1泊は必要だよねと言う結論となった。
開田高原でランチ
午後1:00。
開田高原の「風車」という食事処で、遅い昼食を食べることに。
薪ストーブでかじかんだ手先の感覚を戻しながら、次なるルートを検討。
Plan1.峠道をひたすらつないで帰る
伊那→遠野→茅野というルートは、なかなか楽しいルートだった。
茅野からはビーナスライン→麦草峠→R299というハードルートが待っている。
そして、秩父→名栗→狭山日高という、いつものお散歩コースへ合流もいいな。
Plan2.岡谷のSaikiさんのトコロへ遊びに行く
さっき長野道を走っていたときに、岡谷ICを通過したしなあ。
そもそもこのツーリングは、Saikiさんに触発されて始めたもんだしなあ。
遊びに行った場合、話し込んで暗くなっちゃうはず。その後の峠道はすべてキャンセル。中央道一本で東京まで戻ることになる。
さてはて、どうしたもんかなあ。
さほど期待していなかった蕎麦雑炊が、意外なほど旨くてビックリ。
すっかり身体が温まったので出発。
木曽福島まで降りてきて、道の駅 日義木曽駒高原で嫁へのお土産を購入。
このときは、まだPlan1を考えていた。
午後3:30。茅野に到着。
もうひとっ走りすることはもちろん可能だが、「やっぱりここまで来たからには、Saikiさんトコロに行かないなんてあり得ない!」と考え直し、急遽Plan2に変更。
ダメ元でSaikiさんに連絡したところ快諾が返ってきたので、諏訪ICから高速に乗り、岡谷ICまでワープ。
SaikiさんのところへGO!
午後4:00。岡谷の玉木商店に到着。とりあえずTRXが腹ペコだったので、ハイオクを満タン。配達中のSaikiさんのお帰りを待つ。
その後、Saikiさん登場。晩飯を一緒に食べようと言うことになり、諏訪湖湖畔の鰻屋へ。
Saikiさんに鰻重ごちそうになりました!とても美味しかったが、特に油っぽい部分がパリッと焼かれていたのがGOOD。やはり蒲焼きはこうでないと!と思う次第。
楽しく談笑しているうちに、予定通り日は暮れていき、あたりはすっかり真っ暗となっていたのだった。
すっかり暗くなった中央道をひた走り、東京へ戻る。
すると急に「フッ」と目の前が真っ暗に。
HIDトラブル
軽いパニックになったが、kurokiのTRXのヘッドランプが消えたことを把握したので、とりあえずは路肩にTRXを停めて、キーをOFF→ONにしてみる。すると・・・点いた!
良かった。しかし、この現象はいったい何だったんだろうと思って走っていたところ、再度ランプがフッと消え。
消灯→キーのOFFとONを繰り返す→点灯→走る→不意に消灯
このループを繰り返しながら、最寄りの双葉SAに緊急避難。
諏訪湖とかのPAだったら岡谷へ引き返す方法もあったが、ちょうど中間地点の双葉SAとは。
- このまま高速をだましだまし走る
- 一般道に降りてだましだまし走る
- 双葉SAにバイクを置いて電車で帰り、後日引き上げにくる
などの対応策を考したが、今回は「このまま高速をだましだまし走る」を選択。
平日の夜の中央道は交通量が少ないので、ランプが消えたら路肩へすぐに避難することができる。また、一般道と比較して平坦なので突然暗くなっても避難しやすい面もある。
エンジンの回転とかには関係なさそうな症状だったので、このままバイクを走らせても致命的に壊れることはないだろうという判断もあった。
なので、80km/hのペースで、路肩に近い左側をトロトロと走り続けていた。
観察を続けていると、次のような症状が見られた。
- 一瞬ランプが消えることがある
- 一瞬ハイビームのような症状になることがある
- そんな不安定な症状が続いた後、不意に消灯する
- Hi/Lo切り替えはキチンと動く
- アクセル開度が一定でも発生する
などのことから、HIDのバルブかバーナーの不具合かと推測。
kuroki号に装着されているAbsolute HIDは、装着してずいぶん経つ。
そろそろ寿命が来てもおかしくない。いい機会なので、東京に戻ったらHIDを新調しようと決意。
ただし、無事に帰れたらの話ね。
何度目かの路肩走行の後、路面の荒れたところを走ってショックが加わった影響か、急にヘッドランプの状態が安定!
10kmぐらい様子を見ながらトロトロ走ったが、さっきまで見られた不安定な症状は一切発生しなくなった。
よし!この状態が続くウチにさっさと帰ってしまおう!
80km/hのペースから一転し、ぐいっとアクセルをひねって160km/hアベレージで中央道を爆走し、東京へ戻ったのだった。
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