先日の小諸蕎麦喰いツーリングで、タコメーターが誤動作を起こすようになった。
必ず誤動作が発生するワケではなく、時折発生するのがいやらしい。
FCRを装着してからのトラブルなので、AMS FUJIIで見てもらうことにした。
「新緑の まぶしい今日は 再調整の日」なんてね。
さて再調整に向けて出発!
FCRの調整
AMS FUJIIに到着。
現象を伝えたところ、誤動作の発生頻度が稀なので、プラグコードからノイズを拾っている可能性が高いとのこと。
プラグコードをノロジーからノーマルに戻したのだが、配線の取り回しが良くなかったのかも。
当面は、取り回しを変更してもらって、様子を見ることにした。
また、低速時のカブりについても相談した。
小諸蕎麦喰いツーリングの時、松本市内の細い路地をウロウロすることがあった。
気温が上がった状態で、半クラ多用の低速走行を続けると、カブりが顕著になった。
回転を上げて回避しようとすれば、唐突にトルクが出たり、FCRから変な異音がしたりと、とにかく扱いづらくて困ったのだ。
そこで、ジェットニードルのクリップの段数を、3→2に変更した(=薄くした)。
ハイオクガソリンを使用してセッティングを行ったそうなので、今後はハイオクを入れて様子を見ることになった。
(ノーマルキャブの時は、レギュラーガソリンの方が軽快なフィーリングだった)
松戸に戻る道すがら、チェックを行ったが、カブりは確かに治まった。
その代わり、2,500回転以下でノッキングが目立つようになってしまった。
TRXの中に残っているガソリンが、完全にハイオクに入れ替わるまでは、数回満タンにするだけの走行が必要みたい。
しばらくは様子見ということで。
ハンドルポジションの調整
そのままの足で、任意保険の更新をするため、YSP松戸東に行く。
手続き完了後は結構時間があったので、工具を借りて、ハンドルのポジション調整を行った。
現在の状態は、ISAのバックステップに合わせた前傾仕様になっている。
低く絞ってあるハンドルは、峠ではイイ感じだし、バックミラーも見やすくて好きだが、ツーリングになるとちと辛い。
また、ノーマルステップに戻したり、カスタムシートを導入したことで、ポジションがチグハグになってきた面もある。
そこで、ハンドルの絞りを広めにして、垂れ角を上げて、上体が楽になるポジションに調整してみた。
‥‥とってもイイ感じになった。
というか、何でもっと早く調整しなかったんだよ、と自分を責めたくなった。
アントライオン ビレットレバー
ついでに、先日購入していた、アントライオンのビレットレバーを装着した(ブレーキ&クラッチレバー)。
ノーマルのアルミ色は、安っぽく光るのが今ひとつだったが、チタンブルーの渋い輝きは、かなりkuroki好みだ。
単なる見栄えパーツなんだけどね。
XJR1300試乗
そして、YSP松戸東の試乗車、最新型のXJR1300に乗せてもらった。
かつてXJR1200(’96)を2年ほど乗っていたkurokiとしては、どれだけ進化したのか、興味津々なのだ。
クラッチをつないで発進する。
恐ろしいほど滑らかで太いトルクに、改めて感動する。
基本設計の古いFJのエンジンなのに、ここまで緻密に回すとは。メーカーの改良はつくづくスゴイ。
ぐっとアクセルを開けてみる。
身体が後ろに置いて行かれるほどの、凄まじい加速を見せる。
鬼のようなトルクは健在だ。
ちょっとしたワインディングに入ってみる。
信じられないぐらい簡単にターンが決まる。目線の方向にマシンが進んでくれる。自分の腕が上がったのような錯覚を受ける。
しっとりと滑らかな足回りは、バンピーな路面でも暴れることなく、平穏無事に走り抜けられる。
ブレーキも強力だ。重い車体がみるみるうちに減速する。
車体は相変わらず重い。
軽量化されたとはいえ、乾燥重量220kg、装備重量245kgの巨体なのだ。
走り出したら軽いが、信号待ちのすり抜けなどでは気を遣う。
だが、コーナリングは軽快だ。スパッと切れ込むような鋭さはないが、スポーツライディングは十分可能。
ひらひらとは舞えないが、ひらりひらりと舞える。と言ったらイメージしてもらえるかな?
各部の質感も非常に高い。
特に感心したのは、メーターだ。
ツイン・トリップメーター、時計、ガソリン残量がデジタル表示されるのは、とても便利だ。
油温計も付いていたら完璧なのだが、逆に見ない方が精神衛生上イイかも知れない(笑)。
夏の渋滞にハマると、簡単に油温120度を超えるエンジンだからねぇ‥‥。
正直、シートはいただけない。
足つき性を求める余り、前下がりになったシート形状は、止まる度に身体が前へ前へとズレていく。
ツーリングで疲れが蓄積するポイントなので、kurokiだったら速攻でアンコ盛り&フラット化を図るだろう。
しばらく走ると、エンジンから熱気が立ち上ってくる。
エンジンオイルの焼けたニオイがする。空冷特有のガラガラとした音も聞こえてくる。
懐かしいこの感じ。これぞXJRだよなぁ。
総評。
非常に上質なバイクだ。
恐ろしい完成度を誇るので、カスタムせずに純正のまま楽しむのもアリだろう。
また、日本の道にマッチするように、徹底的に調整されているので、実際とても走りやすい。
ヤマハがこの技術で、上質なスポーツツインを出してくれたら‥‥、乗り換えちゃうだろうなぁ。
しかし、このキャラクターはいささか優等生過ぎる気がする。意外と早く飽きがくるかも。
誰でも速く走れちゃうのは、己の技量を自覚しないライダーを生み出す危険があるだろう。
FZS1000試乗
続いて、FZS1000にも試乗した。
YZF-R1のエンジンを積んだ、ハーフカウルのネイキッドマシンだ。
エンジン音は、R1と同じ。硬質なサウンドだ。
アクセルを開けると気づかないうちにスピードが乗る。
XJR1300の爆発的加速ではなく、軽量な車体をすっと押し上げたような感覚だ。
ワインディングに入る。
ハンドルが妙に重い。明確に身体をインに入れるアクションを起こさないと、ちっとも曲がらない。
実はこのFZS1000は、中古車で入ってきたマシンなのだ。
タイヤのセンター部だけが偏摩耗していたので、バンキングが重かったのかも(本来はとても素直に曲がるマシンらしい by 今村店長)。
前のオーナーが手に負えなくなって手放したのかな、といらん邪推をしてみたりして。
シートの形状は好印象。変な前下がり感もないし。
XJR1300もこういうシートだったらイイのになぁ‥‥。
各部の質感は、ハッキリ言って安っぽい。
XJR1300が高級車クラスなら、FZS1000は大衆車クラスだろう。
店頭での販売価格はXJR1300よりも高くなるのに、この質感では興醒めしてしまう。
総評。
素性は大変よろしいバイクなので、各部の質感を向上させて煮詰めれば、化けそうな予感が。
走りに関しては、コンディションが悪かったのでノーコメント。
まとめ
今日は色々な意味で、調整の日だった。
新型バイクを乗ることも、価値判断基準の再調整だと言えるしね。
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