台北バイク事情

3泊4日の日程(2001/11/28~12/01)で、台湾の首都、台北(たいぺい)に行って来た。


バイク乗りとしては、当然異国のバイク事情が気になるワケで。
台北のバイク事情を、ざっとレポートしてみよう。

スクーターの洪水


台北は、とにかくスクーターが多い!
冗談抜きに、99%以上がスクーターで占められている。


そして、スクーターの数がハンパじゃない!
「圧倒的」というコトバ以外に、形容すべき言葉が見つからない。


さらに、この圧倒的多数のスクーターが、競うように駆け回る。
交通マナーなんてあったもんじゃない。すさまじい混沌(カオス)の世界である。
ウィンカーもつけずにガンガン曲がるわ、信号無視をするわ、歩道を走るわと、ホント無茶苦茶だった。

朝夕の通勤ラッシュは圧巻で、まるでスクーター暴走族。
東京の通勤バトルなんて、ぬるま湯のように思えてしまうほど。

実にセンセーショナルな光景だった。

スクーターの駐輪


狭い街を、これだけの数のスクーターが走るワケだから、停める場所が物理的に不足しているのは明らか。


歩道はスクーターが占領するワケで。


裏の路地だって、こんなありさま。


我々歩行者は、残り少ないスペースを、スクーターにぶつからないように歩くことになる。
出入りするスクーターにひかれないよう注意しながら。

納莉台風の影響

今年の9月、台湾を襲った「納莉台風」によって、台北市内の鉄道MRTが浸水の被害にあった。
納莉台風(台風16号)による台湾の被害報告 台北・占い横町が水没!

kuroki達が訪れた時は、台北の東西を結ぶ板南線の一部、忠孝復興から東よりの昆陽までが不通だった。
東京で例えるなら、JR総武線の秋葉原より東側が不通になるような状態だ。

なので、スクーターの数がより一層増えていたと思われる。

カスタムの状況


台北の人々の大半は、スクーターを生活の足として使っているようだ。
なので、自転車屋もどきのバイク屋があちこちに存在した。

日本のように、趣味として乗る人は少ないようで、カスタム率はとても低い。
とにかくオンボロスクーターが多い印象だった。


その中でも、唯一カスタム率が高かったのが、YAMAHA Majestyだった。


おっ、ヨシムラマフラーだ!と思いきや、単なるステッカーチューン(笑)。

ビックバイクの状況

ビッグバイクは皆無。
法律で規制されているみたいで、150cc以下しか見かけなかった。


唯一の例外が、白バイだった。BMWみたいだね。

後日追記

台湾の大型バイク(大型重型機車)は、2002年WTO加入以降解禁された。
2012年から高速道路の通行も解禁された。
海外ツーリングマニュアル(2014GW南台湾編レポート) も参考にされたい。

まとめ

4日間の滞在で感じたことはコレぐらい。



バイク事情に関しては最悪だったが、食べ物事情は最高だった。
ただ、メニューが読めなかったり、オーダーに困ったりで、イロイロと難儀したけども(汗)。


千と千尋の神隠しも上映していたぞ。