茂原ツインサーキットに通い詰め、ライディングスキルの向上に試行錯誤しているTRX仲間がいる。
kurokiがかつて通過してきたライディングのヌタヌタ道を生々しく思い出す。そこで、数年以上にわたって試行錯誤を繰り返して脱出できた経験を振りかえり、ざっとポイントを書き出してみようと思う。
脱出のポイント
- ズバリこの方法で解決!というような「銀の弾丸」は存在しなかった
- 細かい積み重ねがつながる日が突然やってきて、今まで見えなかったことが見えるようになった
- オマケとしてヒザ擦りというプレゼントが付いてきた(超嬉しかった!)
- 「効果的にタイヤに荷重をかけること」がもっとも重要だったことに気づいた
- 荷重がかかっている状態だと、バイクはグンと旋回できるし、安心感が段違い
- コーナリング中に感じていた恐怖心は、荷重を感じてからは、ウソのみたいに消えていった
- 恐怖心が消えると、上体に力が入っているかどうかを判断できる余裕が生まれた
- ハンドルに力を入れずに、そっと添えるようにすると、コーナリングの洗練度が上がった
もっとも時間を要したのが、ライディングフォームの改造(ハングオフの習得)だった。
最初のうちはちっとも上手く行かなかった。リーンウィズの方がずっと速く走れるので、変更する意味があるのかと悩む時期もあった。
でも、ヒザ擦りがしたい!という思いが断ち切れず、コツコツと練習を続け、ある時壁を超える瞬間を味わった。
フォームについてのコツ
- いわゆる型を身体に覚え込ませることが重要
- フォームは、タイヤに荷重をかけるための手段であり、目的ではない
- ハングオフは強い遠心力に対抗しながら、荷重をかけるための手法
- バンク角を減らすことができるので、タイヤに余裕ができる
- 荷重をかけるためには、バイクに身体を預けちゃうのが効果的
- コーナーの出口に目線=顔の向きを合わせれば、必然的に上体の向きが導き出せる
- イン側の足は、踵をステッププレートにくっつけて、車体をホールドすることを意識する
- アウト側の足は、太ももでタンクとシートを、踵でステッププレートをホールドする
- お尻のアウト側半分で、シートのイン側のエッジに座り、荷重をかける
- ぶら下がる感じになるのはNG(怖い上に荷重が逃げちゃう)
- とにかく荷重を常に意識する
効果のあった練習方法
- HMSで荷重のかけ方やセルフステアを覚えた
- 走行会でインストラクターとタンデム走行し、フロントタイヤへの荷重のかけ方を覚えた(マジ!?と驚愕するレベルの荷重だった)
- 走行会で同じ箇所を繰り返し走ることで、フォームを身体に定着させた
- 走行会でアドバイス(インストラクターに、しつこく質問した)
- 峠主体のツーリングで、ステップワークだけでコーナリングを続け、リアタイヤからの情報を聞けるようにした
まとめ
やっぱり、クローズドコースでの練習が効果的だった。
リスクが少ないので思い切ったことができるのと、反復練習ができるので。
ヌタヌタ道で試行錯誤されているバイク仲間に、一助となることを願ってやまない。
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