今年は台風の当たり年、である。
日本列島に上陸した台風は、統計を開始した1951年以降、最多の10個を数えた。
そして今朝も、昨日まで台風だった温帯低気圧が上陸した。12月だというのに。
びゅぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。
ぶごおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ。
窓の外では大粒の雨が、竜巻のように舞っている。
雨もスゴイが風はもっとスゴイ。千葉市では最大瞬間風速47.8m/sを観測したほどだ。
こんな状況で外に出るなんて、出来ることならしたくないよね。
このままぬくぬくと、部屋の中から大嵐を眺めていたいよね。
しかし今日は、YDS走行会に参加する予定なのである。
参加費用は振り込んでしまったし、trx850.jpの常連さん達も参加するし。
行かねばならない、ああ、行かねばならないさ。
でも、荒れ狂う大嵐の中に飛び込んでいく気力を、持ち合わせていないkurokiなのだった(←ヘタレ)。
温帯低気圧、通過
温帯低気圧は、急速に通り過ぎていった。
西の方から天気は急速に回復し、路面も急速に乾きつつある。
結局、部屋の中でグズグズしていたkurokiだったが、天候が回復したので出発することにした。
TRXを引っ張り出す。常磐道を使って、一気にトミンサーキットへ移動。
現地に到着する頃には、朝の大嵐はウソのような青空が広がった。
フェーン現象の影響で、気温も急上昇。茨城県の最高気温は24.5度を観測する、師走の夏日となった。
「ほーら、やっぱり晴れてからやってきた。」
そこには、遅れてきたkurokiを嘲笑するyokoGさんら姿があった。
ツーリングをサボった前科のあるkurokiだけに、ぐうの音も出ない‥‥。
なお、今回の参加者は次の通りである(五十音順、敬称略)。
- Iida
- kuwayama@ZXR1200
- gooch
- charao
- ナオエ
- yasuo@TDM850
- yokoG
- kuroki
YDS走行会
YDS走行会は、TeamYDS(現:Team Danke Racing)が主催するカジュアルな走行会だ。
飲み物や昼食も用意される割に、参加費用がリーズナブル(男性 10,000円 / 女性 8,000円)だったり、ジャンケン大会でお土産も貰えちゃったりと、「え?ホント?」と疑ったぐらいお得な内容である。
前回参加したIidaさんが、とても良かったと強く推薦するので、我々も参加してみることにした次第。
既に走行会は、2セッション目に突入していた。
kurokiは中級クラスを走ったのだが、周りのペースに全く付いていけず、周回遅れとなる。
1セッション目から走っていれば慣熟走行が出来たのに、そう悔やんでも後の祭りだ(自業自得だし)。
ペースが上がらない理由は、まだある。
ちゃんと荷重をかけられないから、車体が安定しないのだろう、多分。
恐怖心で身体が固まってしまい、おっかなびっくりのコーナリングになっている。
うー、どうにかしなきゃあ。
目から鱗のタンデム走行
途中、ST600クラスに参戦中の金栄得選手と、タンデム走行するイベントがあった。
今の不甲斐ない状態から脱出できるキッカケになるかも。願ったり叶ったりのチャンスでは。
そう思って、すぐさま挙手をした。
金選手に「今回はどういうテーマで走りましょうか?」と聞かれる。
コーナリングが安定しなくて困っていると告げると、金選手はちょっと考え込んだ。
「じゃあ、トラクションを感じられるように走りましょう」と言われ、コースイン。
正直言って、ビックリした。
バイクって、こんな動きをするもんなんだ。
身体に感じる荷重が段違い。まるで投げ出されるような感覚を覚える。
なんだかワケわからんまま終了。
タイヤに荷重を残した状態がマシンを安定させる秘訣だと教わり、先ほどの走行を反芻してみる。
コーナー直前までぐわーんと加速し、急減速。
前輪に荷重が残った状態で、ターン開始。
kurokiがやっていた操作に比べ、遙かに強く、短くやっていた。
文章にすればシンプルなコトなんだが、実際に体験してみると、目から鱗が落ちる。
お陰様で、タンデム後のkurokiの走りは急速に安定した。
いやはや、大変勉強になりました m(_ _)m
「行って参ります」
goochさんもタンデム走行に参加。
まるでジェットコースターのようなのだ。
ランチ
YDS走行会では昼食が振る舞われる。
今日は「けんちんうどん」なのだ。
いただきまーす!
むむっ!
おいしーい!
「あの~もう一杯ください」とおかわりを所望する食い意地番長。
他の皆さんの走り込み
他の皆さんも、それぞれのペースで走り込みを続けている。
初心者クラスにエントリーしたIidaさん。
淡々と周回を重ねる。
goochさんも初心者クラスを走る。
タンデム効果は抜群だったようで、走りに切れ味が出た。
charaoさんは、KSRで中級クラスを走る。
小排気量なのでストレートの伸びはないが、インフィールドではめっぽう速い。
同じく中級クラスを走るナオエさんも、若さ溢れる元気いっぱいの走りを披露する。
yokoGさんは、年齢を超えた熱い走りで、中級クラスをリードする。
深いバンク角で、ステップどころかアンダーカウルまで擦る始末。
yasuoさんは、中級クラスでは速すぎるのでオープンクラスに移されてしまう。
ナンバー無しの車両に混ざって、大柄なTDM850を振り回す姿は、迫力満点だ。
yasuoさんのお友達のkuwayamaさん。
大柄なZXR1200を軽々と振り回す。しかも速い!
yasuoさんとkuwayamaさんのバトルは、見ごたえあり!
皆さんの走るペースは違えど、走る楽しさは一緒のようだ。
走り終わった後の笑顔が、ホントに屈託がない。
走行終了
楽しかった走行会は、誰も転倒者を出すことなく、無事に終了した。
ジャンケン大会では、ネジロックとかブレーキクリーナーを入手。
昼食のけんちんうどんも旨かったし、現役国際選手のアドバイスも参考になった。
参加費用10,000円ではお釣りが来るんじゃないの?と思うほど、充実の内容だった。
次の機会も、是非とも参加したい。
trx850.jpで人数を集めれば、団体割引をしてくれるそうなので、いっちょトライしてみようかしらん?
せっかくなので、一緒に走っていたTRXの女性も引っ張りこんで、記念撮影!
いい感じにタイヤもボロボロに。
しかし、この人ほど雨雲が似合う人はいまい。
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