HID装着

TRXに乗り続けて、今年で5年目になる。
あれこれイジってきたのだが、パーツを替えるたびにワクワク楽しい気分になる一方で、セッティングのドツボにハマってしまった面も否めない。
正直言って、良く分からなくなってしまったのだ。

迷ったときは、原点に戻ろう。

そう思って今回は、迷っている箇所や不満点をノーマルもしくはそれに近い状態へ戻してしまおうと考えた。
一日がかりの作業になるだろうから、水曜日、会社をサボってY’s FACTORYに持ち込んだ。

フロントフォークをノーマルに

フロントフォークには、ホワイトパワーの可変レートスプリングが装着されている。
このスプリングは、初期の沈み込みは軽く、奥で踏ん張るようになっている。
こう書くと、良さげなフィーリングを想像するが、さにあらず。
理想通りのシチュエーションになることはほとんど無く、むしろ堅さの方が目立ってしまい、ちと不快だ。

思い切って、スプリングをノーマルに戻してもらった。
油面や粘度も、ノーマルセッティングに戻してもらう。


右がホワイトパワーのスプリング、左が純正のスプリング。
比べてみると、違いがよく分かる。


長丁場になるので、とり釜飯で腹ごしらえ(笑)。

デジテンを油温計に

11月3日のいじくり日記で書いた通り、純正水温計を復活させ、デジテンを油温計にしてもらう。


油温計のセンサーは、オイルドレンボルトの位置に取り付ける。


ドレンボルトとセンサーが一緒になった専用ボルトを、ドレンボルトと置き換えるのだ。
デジテンからドレンまでの配線に若干悩んだが、目立たないように装着が完了した。

しかし、水温計の復活は出来なかった。
というのも、純正センサースイッチの発注をし忘れてしまったためだ。
この作業はまた後日、ということに。

ウインカーをノーマルに

よねさんの作業と平行して、kurokiはエアロフラッシュウインカーの装着位置を変更しようとしていた。
フロントはそこそこ綺麗に収まっているのだが、リアの見てくれには納得いってない。
自分で言うのもなんだけど、かなり「イケてない」と思う。

いったん取り外して、あちこち位置を変更してみる。
だが、どの位置に持っていっても、収まりが悪くイケてないまま。

悪戦苦闘は無駄なあがきだと悟り、思い切ってノーマルに戻すことにした。
こうなることを予想して、ノーマルウインカーを自宅から持ってきていたのだ。


30分ほどで撤去完了。

当然ながら、非常にキレイに収まった。
小僧っぽいチャラさが消え、落ち着いた雰囲気に戻った。自然と口元がニヤついてしまう。

ヘッドランプをHIDに

かねてからTRXのヘッドランプの暗さに不満を抱いていたkurokiは、先日AbsoluteのHIDキットを衝動買いしてしまった。
ウェビックの期間限定セールを利用し、1割引で購入した。送料も無料だった。

HIDの取り付けはよねさんにお願いしたのだが、噂通り、かな~り面倒な作業だった。


フロントカウルを外して、メーター裏にHIDランプイグナイターを装着。


リアカウルを外して、荷物室とカウルの間の空間にコントローラーを装着。


スペースの関係で、HIDのヒューズは荷物室の右側面に装着。


さりげない美しい配線のため、取り回しをあれこれ工夫する。

一件地味に見える作業が終わった頃には、すっかり夜になっていた。
もう二度と受けたくない作業だとコボされてしまったが(すんませーん > よねさん)。

だが、よねさんの苦心の甲斐あって、端から見たらHIDが装着されているのが分からないほど、自然な出来映えになった。
流石はプロの仕事!と感心してしまった。

なお、HID取り付けの影響で、浜モトニューロのモトイージーは取り外すことになった。
取り付けるスペースを確保できないためだ。
ライトのON/OFFスイッチを導入しようかと考えたが、配線の面倒さを思うと、考えなかったことにしようと決めた。

作業完了

夜の9時、全ての作業が終了した。

TRXを遠目に眺めてみる。
kurokiが目指す「シンプルだけど理にかなったカスタム」が具体的な形になってきて、かなり嬉しい。
ニヤつきながら、自宅の松戸に戻ることにする。

HIDの威力は、笑ってしまうほど絶大だ。
TRXの台形のヘッドランプの形の光が、くっきりと路面に焼き付けられている。
この圧倒的な明るさを体験してしまうと、ハロゲンランプでなんとかしようという気が、跡形もなく吹き飛んでしまう。
かけた手間や費用に見合うだけの価値は、絶対にある。

先日降った雪の影響で、夜の空気は凍てつくような寒さだったが、満足感で心はじんわりと暖かかった。

むふふ。