先日、フロントフォークのオイル漏れが発見された我がTRXを、再度Y’s FACTORYに持ち込んだ。
オイルやシールなどが劣化している可能性があるので、オーバーホールして徹底的に直してもらうのさ。
キリッと晴れた冬空の下、国道6号線を取手へと向かうのだが、なんだか妙にヒヤヒヤする場面に出くわしてしまう。
ある時、本線をフル加速中のkurokiの前に、脇道から1台のオデッセイがひょいと出て来たのだ!
幸い、追い越し車線を走っていたことと、ブレーキングが間一髪間に合ったお陰で事なきを得たが、一歩間違えば病院の白い天井を眺めていたかもしれない‥‥。
他にも何度かヒヤリとすることがあり、あまりいい気分でないまま、Y’s FACTORYに到着した。
フロントフォークのオーバーホール
フロントフォークのオーバーホール作業が開始される。
前後にレーシングスタンドがかけられ、TRXを宙づり状態にして、フロントフォークが取り外される。
フロントフォークO/H中。
よねさんの作業中は、kurokiは手持ち無沙汰になるんで、前々から気になっていたブレーキ洗浄に取りかかる。
まずは、外されたフロントホイールを、台所用中性洗剤とスポンジでごしごし洗う。ディスク板とホイールにこびりついたパッドかすが、見る見るうちに落ちていく。
ブレーキキャリパーからパッドを外し、中性洗剤と古歯ブラシでしゃこしゃことパッドを洗う。キャリパーも、水を張ったバケツにぽちゃんとつけ、しゃこしゃこ‥‥と。
溜まりに溜まったパッドかすや泥などが、キレイに洗い流されていくのは、いつやっても気持ちがイイもんだ。コレをやった後だと、ブレーキが「じゅわ~~~」と音を立てて、良く効くんだよね(100kmぐらいしか持たないのが悲しいけど)。
そういえば、前回このブレーキ洗浄をやったのは‥‥去年のクリスマスイブだったなぁ。
ウチのマンションには、ちょっとお洒落なレストランが入っているんだけど、整備する場所がないので仕方なくレストランの前でしゃこしゃこと。
日本で一番カップルの多いこの日に、野郎一人がバイクに向かってしこしこやってるのは、なんとも惨めに見えるようで。背中に刺さる視線が妙に痛かったことを思い出す‥‥。
釜天の釜飯
前後のキャリパーの洗浄を終える頃になると、時計は2時を回っていた。
どうりでお腹が泣くわけだ。朝食は雑炊だったしね。
二人とも作業の手を休めて、昼食休憩に入る。
よねさんオススメの店屋物を取ったのだが、コレがかなり旨いのにビックリ。
kurokiが食べたのは、とり釜飯と冷やしうどんのセットなんだが、釜飯はほこほこだし、うどんはしこしこで、下手な店に行って食べるよりも全然旨い。
店屋物もやるもんだねぇ‥‥。
トラブル発見
昼ご飯を食べ、まったりした空気を楽しんだ我々は、再び作業に取りかかる。
「あ!なんだこれ!」
程なくよねさんが声を上げた。
ナニゴトか?
駆け寄ってみると、思いがけないの事実が判明した。
フロントフォークのボトムケースが凹んで変形していたのだ。
外から見たら小さな傷なのだが、全バラにし、徹底的に脱脂洗浄をしたことで、微妙な変形が発見されたのだ。
インナーチューブには影響がなかったのが幸いだった。
その代わりスライドメタルが変形し、ぱっくりと口が開いていた。
ボトムケースは、新品に交換するしかない。
部品が届くまでは、作業を進めることはできない。
ということは、このまま入院‥‥だ。
WPスプリング装着は、全く予想だにしない展開になったのだった。
加波山で受けたダメージが、まさかこんなところにまで及んでいようとは。
今日はツイてない
松戸までは、とぼとぼと電車で帰ることになった。
常磐線取手駅のホームで、嫁に電話をかけようと思ったら‥‥ない。
ない、ない、ないっ!携帯電話がないっ!
携帯電話をY’s FACTORYに置き忘れてしまったのだ。
慌てて、もと来た道を引き返す。
ホント、今日はツイてない一日だった。