大満足のオールペイント

朝の通勤ラッシュが過ぎて閑散とした京浜東北線に揺られている。
乗り換えの東神奈川までは、1時間弱。
イスに身体を預けて目を閉じると、数日前までの多忙な毎日を思い出す。

会社に泊まり込むほど追い込まれた仕事に、ようやく一区切りついたのが、4月1日のこと。
思い切って翌日から5連休を取り、リフレッシュをすることにした。

この期間に、溜まっていた用事や、やりたかったことを片づけてしまおう。

そんなワケで、kurokiは横浜まで出かけている。
もちろん目的は、オールペイントの完了した我がTRXを引き取りに行くためだ。

オールペイントしたTRX

東神奈川からはJR横浜線に乗り換える。中山駅で下車すると、プロフィットの高畑さんがクルマで迎えに来てくれていた。


プロフィットに到着すると、作業場の前に置かれている黒いTRXが目に入る。


クルマを降りて近づくと、さっきまで黒に見えていたTRXが、実は濃紺だったことに気付く。

「おぉ‥‥美しい。」

思わず感嘆の声を漏らすkuroki。
ミッドナイトブルーにペイントされた我がTRXは、上質な輝きを放ちながら、そこに鎮座していた。

シンプルで上質

一言で感想を述べると、「シンプルで上質」である。
思い描いていたカラーリングが、ドンピシャで再現されている。いや、それ以上の出来映えだ。


高畑さんが「ガラスフレークの効果を見てください」と、太陽の下にTRXを持ち出す。
日陰では分からなかったが、細かい粒上のモノがキラキラと輝いている。
しかしながら、ラメのように下品にならず、上質さを失わないレベルで抑えてある。


trx850.jpのロゴは、イイ意味で予想を裏切られた。
若干コンパクトなサイズに仕上げられているため、上質さを表現する上で効果的な役割を果たしている。
また、ロゴのカラーのシルバーが、ミッドナイトブルーのボディカラーと良くマッチしている。

リアインナーフェンダーも、ミッドナイトブルーで塗装がされていた。
これは元々カーボン地をそのまま生かす予定だったが、作業中に割れが発見されたため、修繕を兼ねて塗装をして頂いたものだ。
当初はフェンダーまで塗ってしまうとクドくなると思われたが、黒に近い色なので実際そうはならなかった。
むしろ上質さの向上に一役買っている。ケガの功名といえるかも?


最後に仕上げに、YAMAHAの音叉マークをタンクに貼り付ける。
上下左右のバランスや、音叉マークの傾きをチェックしながら、慎重に位置決めを行う。
音叉マークを貼り付け、位置決め用のマスキングテープを剥がして、全体の仕上がりをチェックする。

ホントにこれが、kurokiのTRX?
と問うてみたくなるほど、非常に素晴らしい出来になった。

先日、kurokiよりも先にこのTRXを見たIidaさんが、こう表現した。

あのきらきらと輝くガラスフレークは雲ひとつない星空のようです。
私がぱっと受けた印象は上品な英車っぽい雰囲気に仕上がっております。

全くその通り。
満足満足、なのだ。

プロフィットの自信作

高畑さんにとっても、このTRXは自信作だそうだ。

これだけ丁寧な作業を他の塗装屋に依頼していたら、とても12万では収まらない。
恐らく30万はかかっていただろう。

また、品質や値段に加えて満足できたのが、プロフィットの対応である。
一部、trx850.jpのロゴの表現に関して、作業依頼に行き違いが生じたが、迅速かつ丁寧に対応してくださったお陰で、無事収束した。
最初から最後まで気分良く作業を依頼出来たことは、特筆しておきたい。

プロフィットを紹介してくれたIidaさんにも感謝!

※後日談
プロフィットの塗装料金は値上がりしました。
kurokiと同じ仕様は、12万円では出来ないことをご了承ください。
なお、kurokiと面識のある方でしたら、通常よりサービスしていただけるそうです。

新たな課題

プロフィットを後にしたkurokiは、その足で取手のY’s FACTORYに向かう。
もちろん見せびらかしに行くために(笑)。

せっかくの平日だから、東京湾アクアラインを渡ってみようと思っていたのだが、ベイブリッジ上で強風に翻弄され、すっかり意気消沈。
結局、第三京浜→首都高速(湾岸)→常磐道という面白みのないルートを通って、さっさと取手に向かうことにした。


Y’s FACTORYでの評判は上々。
ただ逆に、エンジンの塗装がみすぼらしく見えるようになったと指摘を受ける。

う‥‥、確かに‥‥。
例えるなら、バリッとしたスーツを着ているが、シャツやネクタイがくたびれているみたいな感じ。

さてさて、どうしたもんだろうか。
新たな課題が出来てしまった。

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