製品開発の仕事をしていて、しみじみ思うことがある。
何かモノを作り上げるとき、明確なゴール(目標)を設定できれば、自ずとやるべきコトが見えてくる。
迷いがなくなり、ブレもなくなる。
バイクのカスタムでも、全く同じことが適用できると思う。
美しくカスタムされたマシンには、必ず作り手の意図が垣間見えるものだから。
目標を定めよう
具体的に言うと、まずは本人の意識が重要になる。
バイクをカスタムする本人が「最終的にこういうバイクに仕上げたい」という明確な目標を持たなきゃ始まらない。
自分にはどういうバイクが最も楽しめるのか?と自問自答をし、アレもコレもと欲張らず、目標を絞ることになるだろう。
- 長距離ツーリングを重視するのか?
- 短距離の街乗りを重視するのか?
- サーキットでタイムを削ることを重視するのか?
- 見栄えを重視するのか?
どこを重視し、どこを妥協するのかを、よく考えよう。
目標が絞りきれない人は、ひとまずカスタムを見送った方がいいかもしれない。
お金を無駄しないで済むだろうし。
kurokiの場合だと、「峠主体のツーリングと、たまのサーキット走行が楽しめる大人のマシン」ってのを最終目標にしている。
それ以外のことは、まぁとりあえず出来りゃあイイや、と割り切っている。
もっと詳細化すると、次のようになるだろう。
- 峠とサーキット走行を存分に楽しめるコト
- 小僧的な下品さを排除し、大人が楽しめる雰囲気を持つ美しいマシンを目指すコト
- ツーリングでの用途を考え、気候や標高に左右されるようなデリケートなカスタムは避けるコト
- 2泊3日程度の宿泊ツーリング可能な積載能力を持たせるコト
案外難しい絞り込み
なんてサラッと書いてしまったが、実はこの絞り込み作業、思った以上に手こずるのだ。
実際のところ、試行錯誤して無駄なことをするプロセスを踏まないと、「こういう目的で使用するぞっ」と絞り込めるもんじゃない。
ただ、思いつくままに試行錯誤するのは効率が悪い。
仮説を立てて検証するサイクルを回しながら、試行錯誤続けること。
これだけで、後の結果は随分違ってくるよ。本人も疲弊しないし。
な~んて、kuroki自身を振り返ってみて思うだった。
今思えば、赤面するようなことがいっぱいあるからなあ‥‥(汗)。