仙台牛タンツーリング(後編)


道中庵YHは、素敵なところだった。

まず、趣のある民芸調の建物がイイ。
アジアン雑貨好きのkurokiには、堪えられない魅力がある。外国人旅行者に人気なのもうなずける。

建物は古いだけではない。
要所要所の設備がキチンと整っているのもうれしい。
部屋ごとにシャンプードレッサーがあるし、トイレがウォシュレットだし。もちろん清潔だ。


極め付きは、お風呂が総檜風呂!
6時からオープンする朝風呂に入って、昨日の疲れを洗い流すのだった。

ふう、極楽。極楽。

これで朝食込みで5千円弱とは、お値打ちだ。
仙台に来たときは、また利用したい。


昨日は峠道をお腹一杯走ったので、今日は田舎道をのんびり走ることになった。
Iidaさんの提案で、仙台から阿武隈川沿いを下り、福島の内陸の県道を走り、常磐自動車道のいわき四倉ICへ抜けるルートを通ることになった。


阿武隈川の河原にて休憩。


途中、Iidaさんの知り合いが営む新光食堂に立ち寄った。
店のご主人が大のバイク好きで、古いトライアンフを何台も所有している。
かつてIidaさんが、TRXで初めてロングツーリングしたとき、ご主人と意気投合し、食堂を閉めて相馬まで先導してもらったことがあったそうで。
あわよくば、また一緒に走ってくれればと立ち寄ったワケなのだが、あいにくその日は留守だった。

仕方ないので、そのまま昼飯を食べたのだが、味の方は‥‥イマイチだった。
この界隈には食堂はここ1軒しかないそうで、それでもお客がたくさんいた。競争の重要性を痛感する。

昼食の後は、相馬から県道34号、県道35号を走る。
見通しの良い中低速コーナーが延々と続く田舎道だ。
のんびりした空気を楽しみながら、のほほんと走るkuroki。
いけいけの気持ちには、全くなれないのだが‥‥Iidaさんのスイッチが入った。

もう、飛ばす飛ばす。
後ろから見ていて、「おいおいおい、そこで行くのか~」と突っ込みを入れたくなるほど、キレた走りをする。
戦闘モードに入れないkurokiは、途中でIidaさんを追うのを諦めてしまった。

Iidaさん曰く、若い頃の感覚が戻ってきたみたいだと。
確かに昨日までの走りとは全く別物で、メリハリを効かせたリズミカルな走りだった。



高速に入る前に、温泉に立ち寄る一行。
山の中のひなびた温泉旅館なので、設備面はお世辞にも良いとは言えないが、温泉で汗を洗い流せただけも大満足。

バイクの前にどっかと腰を下ろして、ほてった体を涼ませる。
身体を撫でる風が、あたりの木々をさわさわと揺らす。

昨日とうってかわって、今日はのほほんとしたツーリングだ。
のんびり感を、心ゆくまで満喫する。


いわき四倉ICから常磐自動車道へと入る。

これから仙台組は、磐越道と東北道を経由して仙台へと戻る。
東京組はそのまま南下していく。

磐越道へのジャンクションの手前、四倉PAに入り、記念撮影。
2日間、本当に楽しいツーリングができ、大満足だった。

特にtatuyaさんには、ルートの選定から先導など、かなりお世話になった。
この場を借りて、お礼申し上げたい。


「おそまつくん」みたいです(by Iida)。


このアングルはお気に入りの一枚。
なお、今回の写真はIidaさんから頂いた。kurokiのデジカメは壊れていたモンで(苦笑)。


記念撮影と挨拶を済ませ、高速道路の本線に合流。
いわきJCTで仙台組とお別れした後は、交通量の少ない常磐道をひた走る。
kurokiは常磐道との相性が良いため、アクセルを若干ワイドに開けて、そこそこのペースで飛ばしてみる。

途中、水戸のあたりでどす黒い雨雲が現れた。
いよいよ雨にやられるかと覚悟を決めたのだが、既に夕立を降らせた後のようで、少し乾き気味の路面を走るだけで済んだ。
今回のツーリングは、一度も合羽を着ることなく乗り切れそうだ。

さしたる渋滞もなく、柏ICへ到着したkurokiは、国道16号、国道6号を走り、自宅のある松戸へと帰る。
Iidaさんは、そのまま常磐道を走りきり、外環道を通って杉並の自宅へと。

だが、最後にオチが待っていた。
外環へ入ったIidaさんは、叩き付けるような夕立にやられたそうだ。
恐るべし雨男パワー。一人になった途端に集中砲火を食らうとは‥‥見事と言うしかあるまい。