梅雨空ツーリング

yokoGさんの呼びかけで、急遽ツーリングに行くことになった。
梅雨まっただ中なので、カッパ持参は必定だが。

今回の参加メンバーは、急に開催したこともあり、合計5名と少なめだ(50音順、敬称略)。

  • charao
  • ナオエ
  • yokoG
  • Rayban
  • kuroki

初参加のRaybanさん以外は、気心の知れた皆さんばかり。
小回りが効くので、気楽にツーリングを楽しめそうだ。

霧雨との格闘

午前7:00。関越道高坂SAに集合。


梅雨特有のぼんやりとハッキリしない空模様だ。
ただ、雲は薄いようで、雨の心配はなさそうに見える。

出発15分前ぐらいに全員揃った。優秀優秀。
こんな天候にドタ参するような酔狂はいないだろうと判断し、ちょっと早めだが出発することにした。


関越道をすっ飛ぶように移動して、渋川伊香保ICで降りる。
さっきまで雨が降っていたようで、路面は完全にウエットだ。



榛名山を上っていくが、みるみる視界は白く濁っていく。
猛烈な霧と言うべきか、雲の中と言うか、とにかく密度の濃い水蒸気の中に入ってしまったのだ。

  1. ヘルメットのシールドに白い幕が出来たと思ったら、みるみるうちに水滴に育っていく。
  2. 見えないので拭く。
  3. 1へ戻る。

という生産性のない作業を、延々と延々と繰り返す。


有効視界はどんどん悪くなり、前走車のテールランプがうすらぼんやり見える程度になってしまう。

おっかなくて、スピードは出せない。
ゆっくりゆっくり峠道を進んでいく。

丁寧に走り込み


なんとか榛名山を超えたところで、今後のルートについて協議。


とりあえず、浅間山方面へ向かうことになった。
山麓のローカルな峠道から、県道33号、国道406号、県道54号とつないで、北軽井沢へ向かう。


さっきよりマシにはなったが、視界は霧で白く濁ったままだ。
あまりペースは上げられない。kurokiが先頭になって隊列走行を続ける。

丁寧にコーナーを処理していくうちに、先日のHMSで得られた一体感を、TRXでも感じられるようになった。

いつもより気持ち遅めにブレーキングを開始。
フロントに荷重がかかった状態を維持しながら、ターンに移行する。
リアシートに垂直に荷重がかかる感じを意識しながら、コーナーを抜ける。

自分の意識と、実際の結果が、徐々に近づいてくる。
ちょっと乗れてきた‥‥かも。

晴れた!


駒髪山を超えて、ゴルフ場付近に降りて来ると、視界が突然に澄み切った高原の空気に変わった。
うっひょー、気持ちいいー。


yokoGさんとナオエさんは、kuroki号をパスして、加速していく。
そしてあっと言う間に視界から消えていった。


高原の樹林を抜けて行くこの道は、心が洗われるような気持ちにさせられる。
ペースを上げて走り抜けてしまうのは勿体ないと思ってしまい、景色を眺めながらゆっくり流すことにした。


片手にカメラを持って、適当にパチリパチリと。

んんー、気分いいなあ。
ツーリングに来たんだという感慨が、じわじわと胸にこみ上げてくる。

地蔵峠から小諸へ


県道54号を走って北軽井沢を抜けて、国道144号に接続。
田代の交差点を左に折れ、県道94号に入り、小諸へ向かう。

湯ノ丸スキー場の前を通過する、いつもの峠道だ。

下りのヘアピンが連続するセクションに差し掛かったところで、突然リアブレーキの踏みこたえが無くなった。
ああ、またやっちゃったよ‥‥。

安全なところでkuroki号を停め、リアブレーキペダルをへこへこと踏み続ける。
しばらくしてペダルに反力が感じられるようになったので、本線に復帰する。

リアMOSの使いやすさに甘えてリアブレーキを使いすぎ、過熱したブレーキフルードに気泡が生じ、ベーパーロック現象が発生してしまったのだと思う。
リアブレーキの使い方の改善を、真剣に考えなければならないなあ。

小諸でランチ


峠道を降りてきた。小諸市街はもう近い。

ここに来たら行くところは決まってる。そば七自家焙煎珈琲こもろしかない!


いつもの駐車場にTRXを停めて、そば七へ入店する。


今日はちょっと気温が低く、身体が冷えていたので、温かい蕎麦をいただいてみた。

ああ、おいしい。
しみじみとおいしい。

温かい出汁のせいだろうか、蕎麦がいつもよりも甘く感じられる。


冷たいざる蕎麦も旨いけれども、かけ蕎麦もまた旨い。


食後のデザートは、そば七から歩いて数分のトコロにある、自家焙煎珈琲こもろにて。



ブレンドコーヒーとレアチーズケーキをいただくが、これもまた旨い。
実はチーズケーキはあまり好きじゃないkurokiなのだが、ここのなら大丈夫。
爽やかで控えめな酸味が、珈琲と絶妙にマッチする。

はあ。幸せ。

そして、自宅へのお土産として、挽いていない珈琲豆を200g購入する。

自家焙煎珈琲こもろの豆は、とても精緻な味がすると、淹れるたびに思う。
酸味と苦みが組み合わさった精緻な模型のような世界を感じる。
上手く表現できないけど、とにかくこの味が好きなkurokiなのである。

帰路も雨と霧の中

蕎麦も珈琲も堪能したので、そろそろ東京へ戻りましょうか。

今回は佐久ICから上信越道に入る。
小諸ICからだと、毎回ガソリン補給に苦労するので、今後は佐久からにしようと思ったり。


上信越道の長いトンネルを抜けると、天候は急変。霧と雨の世界に突入した。
仕方なく横川SAで雨具を着込んで東京に向かう。

雨は容赦なく降り続く。
胸元には小石のつぶてが当たったかのような衝撃が続き、ヘルメットの中には「パパパ‥‥」と硬質な音が響き、身体中で雨粒の存在を実感させられる。

関越道高坂SA辺りで、ようやく雨が上がって路面も乾いてきた。
SAに入り、休憩がてら雨具を片づけていると、yokoGさんがkurokiに指摘した。
今日は見違えるぐらいに、走りがスムーズになったと。

嬉しい反面、ちょっとビックリしてしまった。
一進一退を繰り返すばかりでちっとも上手くなれないなあと、kuroki自身は思っていたからだ。

走行会やHMSに参加するなどして、イロイロと試行錯誤してきた成果が、今頃になってようやくカタチになって現れたのかもしれない。
階段を一歩、上がれたのだろうか。

しかしまあ‥‥ずいぶん投資効率の悪い一歩でしたこと(苦笑)。

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