コンパクトなタンクロックバッグ

kuroki号では、タンクバッグを再導入した。
なぜ今さらタンクバッグと思われるかもしれない。
令和における最適解を、kurokiなりに模索してみたのだ。

タンクバッグの歴史

2000年より昔のことを振り返ると、タンクバッグは多くのライダーが利用していた。
スマホホルダーやETCと同レベルで普及していた、と理解して差し支えないだろう。

  • 高速道路や有料道路の料金の支払いを素早く済ませられる
  • 地図を見やすい位置に置ける
  • 貴重品や小物が取り出しやすく、目に届く場所に置ける

といったメリットがあったからだ。

取り付け方法も、バイクの種類に合わせていくつか用意されていた。
kuroki号でもマグネット式のタンクバッグを使用していた。

  • マグネット式
  • 吸盤式
  • ベルト式

しかし、徐々にタンクバッグは主役の座から退いていく。

  • ETCの普及により、料金を素早く支払うための役割が激減した(一部の有料道路は残ったが)
  • スマホナビの普及により、地図を見る主役がスマホ側へ移った
  • シートバッグ、パニアケース、トップケースの普及により、収納するものが減った

タンクバッグの利便性は変わらないが、環境の変化で重要性が下がった。
その代わりに、給油時にバッグを退ける必要がある、という小さな不便が目立つようになった。

こうした背景を踏まえると、タンクバッグが使われなくなったのは、自然な流れだと思う。

タンクバッグを再導入

しかし今回、kuroki号にタンクバッグを再導入することにした。

一番の理由は、ツーリングじゃないのにシートバッグを装着したままなのが、なんとなく粋じゃないと思ったからだ。
加えて、眠っているTHE SIMPLEのシングルシートカウルを、ちゃんと活用したいという動機もある。

ふと、シートバッグが担っていた役割をタンクバッグに移して、シングルシートカウルを装着するのが良いのでは。
そう考え、再導入を決めた。

タンクバッグの選定

kurokiがタンクバッグを使っていた当時、まだ存在しなかった取り付け方式がある。
タンクの給油口にフランジを設置し、そこにカチャッとハメこむ、いわゆるタンクロック式だ。

走行時の風圧への対策のために、どうしてもタンクバッグの台座が大きくなる。
さらに、その台座に砂が付着すると、タンクの小キズの原因となる。

その台座が最小限に抑えられ、かつ装着時は見えない。
かなりスマートなシステムと言える。

今回は、タンクロック式を試してみたいという気持ちが高まり、「GIVI タンクロック ST611+」を購入してみた。
シートバッグ内に常備しているものを収納できる6Lを選んだ。

装着してみた……が

まずは、この写真を見ていただきたい。
タンクバッグが、かなり後ろ側に設置されている。
バッグに腹が接触しそうだし、何よりカッコ悪い。

設置場所は給油口の位置に縛られる。
この制約を考えていなかったミスだ。

X(旧Twitter)に投稿したところ、daisukeさんから連絡があった。
「ガレージに来て、タンクバッグ側の取り付けるリングの位置を変更してみない?」と。
早速お邪魔して、いろいろサポートしていただいた。

また、TRXに小さなトラブルが発生していた。
雨や洗車などの水分が入り込んで錆びたのだろう。1本のタンクボルトを取り外せなかったのだ。
daisukeさんのガレージであれこれやってみたが外すことはできず、結局YSP杉並南に持ち込んで、佐野メカに外してもらい、フランジを取り付けたのだった。

銚子ツーリング

5月5日。
まずは購入したタンクバッグを装着して、銚子へのショートツーリングがてらロードテストしてみた。

流して走るペースなら、バッグと身体の接触は気にならないレベル。
ただし、攻めるペースなら、確実に邪魔に思うだろう。

しかし……装着したカッコはイマイチだ。
改めて見直すと、違和感がさらに強まる。

コンパクトタンクバッグに

実は、daisukeさんのガレージへ訪問した際に、コンパクトなタンクバッグを譲ってもらったのだ。
Kappa RA320だ。GIVIのタンクロックと互換性があるため、フランジは共通で使用できる。

GIVIより容量は少なくなるが、必要なものは収められた。
なによりすっきりとまとまり、カッコいい。

よって、GIVIはお蔵入り。TRXでは、このタンクバッグを使うことに決めた。

今後の運用

今後の運用方針は次の通りだ。

  • 貴重品はボディバッグに収納
    • バイクから離れたときも自然と持ち運ぶのでスマート
  • 地図はスマホナビ
    • トップブリッジにQuad Lockでマウント
  • 高速料金の支払いはETC
  • 有料道路の支払いはボディバッグに入れたコインホルダーから

よって、タンクバッグに収納するものは、盗まれても痛くないものに絞り込み、簡易収納スペースとする。

  • グローブ or ヘルメット袋
  • シールドの虫掃除用のウエットティッシュ、マイクロファイバークロス

リアはシングルシートカウル化によってシート下だけの収納になったが、以下が収まったので問題ない。
もっとも、宿泊ツーリングではシートバッグを復活させるため、容量は従来同等に戻る。

  • ETC本体
  • レインスーツ、レイングローブ
  • ゼロフィニッシュのスプレー缶、マイクロファイバークロス

給油時のタンクバッグの脱着は、操作が容易なので、手間はあまり気にならない。
また、外したバッグはメーター前の空きスペースに置くことにしている。バッグが小さいからできることだが、発進時に装着を忘れないのも良い。

まとめ

時代の変化とともにタンクバッグの役割が変わり、重要性も変化したが、すぐにアクセスできる場所にある利便性は、相変わらず高いままだ。

今回の運用方法は、令和におけるタンクバッグの最適解だと思っている。参考になれば幸いだ。

GIVIはMT-10SP用に

ちなみに、使用しないGIVIのバッグは、MT-10SP用にしてみた。
自然に収まってくれたので、購入したタンクバッグが無駄にならずに済んだのだった。

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