スポーツランドSUGO 貸切走行会(後編)

ヤバッ。もう時間がないっ。

朝風呂をゆっくり入った上に、食事も長めにとってしまったkuroki達。
肝心の走行会の用意が、ちーとも進んでいなかった。

普段のツーリングだったら、さっさと荷物をまとめて出発できるのだが、今回はちょいと勝手が違う。
革ツナギのインナー交換をしたり、革ツナギを着込んだりするなどの、手間がかかる要因がいろいろとあるのだ。
ツーリングなら出発時間は比較的ルーズでも何とかなるが、時間で借りている走行会は厳密である。
マゴマゴしているうちに、開始時間が刻一刻と近づいてくる。


大急ぎで革ツナギを着こみ、大慌てで荷物をまとめる。
チェックアウトを済ませると、多くの方は既にロードコースへ移動した後だった。

い、急がねば(汗)。



スポーツランドSUGOは、宮城県の仙台の北側に位置し、国際レースが開催可能なロードコースを持つ、本格的なサーキットだ。
運営母体はヤマハ発動機であるため、ヤマハ関係のイベントがたびたび行われる。
ちなみに、tatuyaさんがインストラクターを務めていた場所でもある。


ロードコースは、深い朝霧に包まれていた。


太陽が上昇するごとに、薄皮を一枚一枚剥くように霧が晴れていき、やがて気持ちのいい秋晴れが広がった。
路面の状況もドライになり、昨日の雨模様が嘘のような、絶好の走行会日和になった。


準備にマゴついたkurokiも、何とかブリーフィングに間に合った。
注意点等の説明を受けた後、まずは慣熟走行が行われる。


上級、中級、初級の各クラスごとに先導が付き、クラスに見合った速度で走行する。
途中、kurokiの3台前を走っていたXJR1300が、コースアウトして転倒するハプニングがあったが、大きなトラブルにならずに済んだ。


慣熟走行を待つyokoGさん。


ishijimaさん。


tatuyaさんとくりきさん。



慣熟走行の後は、お待ちかねのフリー走行だ。
鈴木猛単亜進の走行会は、クラスごとに時間を区切らずに、50名全員が同時にコースインする。

混雑するかと思いきや、意外にそうではない。
途中で休憩を取る者がいるため、全員がコースインする状態にならない。
SUGOのコースは広いので、かなりのびのびと走れる。
お陰で、走行枠を目一杯使って、走りを堪能することができるワケだ。


また、いろんな車種が混合で走るのも特徴的だ。
あくまでもツーリングの延長がコンセプトだそうだ。

kurokiも走り込みを続ける。
最初はラインが判らず、おっかなびっくり走っていたが、しばらくしてコツが掴めてきた。

国際A級のライダーが、各コーナーに目印として置いてくれたパイロン。
コレがめちゃめちゃ役に立つ。
パイロンめがけてコーナリングすると、今まで悩んでいたラインが嘘のように決まり、すぱーんとコーナーを脱出できるのだ。

パイロンの有効性に気づいた後からは、走りが急変。
思うようにスピードが乗るようになり、めっちゃめちゃ気分良く走れるようになった。

いや~、楽しい楽しい♪


事前にgomiさんからお借りした、OVERレーシングイグナイターも快調だ。
リミッターカットするためにお借りしたのだが、ぎゅーんと伸びる高回転域のフィーリングにしびれてしまった。
特に8,000rpm以上がめっちゃ気持ちいい。癖になりそう。
また、エンジンのドコドコ感がマイルドになって、エンジン回転数が高い場合の扱いやすくなった印象。

その反面、街中ではデメリットと感じるポイントもある。
低速トルクが薄まったため、発進が若干やりにくくなった。
点火タイミングが3度早くなることに加え、TPSがカットされることが影響しているのだろう。

サイドスタンドスイッチが解除されるため、サイドスタンドを出したまま走ってしまう危険がある。
昨日、自分自身で体験してしまったし(マジで転倒するかと思った)。

あくまでもコレは「レーシング」イグナイターだ。
サーキットを走る分には素晴らしいパフォーマンスを発揮するが、街中を走る分にはメリットよりもデメリットの方が大きいと感じる。

とはいえ、出来れば手元に置いておきたい、返却したくないってのが本音だったりして(汗)。


トップブリッジに設置したMotionPixで、オンボード映像の撮影もしてみる。
電池が心許なくなってきたので、ピットに戻って換えの電池に交換したのがアダになった。

蓋がシッカリ閉まってなかったせいか、馬の背ストレートで、パカッと蓋が開いてしまった。
200km/h以上の速度域の中、MotionPixの電池が、為す術もなく吹っ飛んでいった。

さらば~電池よ~(宇宙戦艦ヤマト風に)。

メモリーカードが無事だったのは、不幸中の幸いである。
蓋に何らかの対策を考える必要があるなあ。
不格好だけどガムテでも張ろうか。


休憩を挟みながら、周りの人たちの走りも観察する。

ひときわ目立つのが、yokoGさんの走りだ。
国際A級のライダー達とトップグループを形成。熱い競り合いを演じている。

最新鋭のYZF-R1と競り合うTRXが見られるなんて‥‥(じーん)。
速い人が走らせれば、まだまだTRXも捨てたモンじゃないと頼もしく思う。
それと同時に、毎年新しくなるマシンに対して、冷めた思いを抱いてしまうのだった。

あらゆる面で、TRXより優れた性能を誇るYZF-R1。
しかし、この優れた性能を引き出せるのは、高いスキルを持つライダーに限られる事実。
我々一般ライダーは「乗りやすさ」という恩恵を受けられるが、逆に言うと、ソコソコの性能があれば乗りやすいバイクであれば良いワケで。
既に語り尽くされた感のある考えが、kurokiの頭の中をぐるぐる巡っていた。

技術の進歩は否定しない。
けど、人はそう簡単に進歩しないんだよね。



YAMAHA提供のXJR1300に試乗してみた。
街中では何度か試乗したことがあるけれども、リミッター効くまで飛ばせる機会は、今回が初めてだ。
そして‥‥乗ってしまったことを後悔してしまうことになる。

まず、ブレーキシステムが良い。良すぎる。
こんな重たい車重のバイクなのに、僅かな入力で急速に車速を落とせるなんて、ずるーい。

サスペンションも、しなやかかで腰がある。
余計なおつりも返ってこないし、目線を向けた方向へ勝手に曲がっていってくれるなんて、ずるーい。

エンジンのフィーリングは、極めて緻密でなめらかだ。
しかも、抜群のトルクがモリモリと湧き出てくる。
アクセルをひとひねりするだけで、身体が後ろにズレるような猛烈な加速を味わえるなんて、ずるーい。

そして、自分のTRXに乗り換えてみると、愕然としてしまった。
止まらないブレーキ、接地感の少ないサスペンション、ガサツなエンジンフィーリング。
何もかも見劣りする。
XJR1300が「上質な絹ごし豆腐」であるなら、TRXなんて「安いおから」みたいだよな。

しかし、軽い車重を生かした、TRXの軽快なコーナリングは楽しい。
ライディングポジションも、TRXの方がしっくりくる。
なによりカウルがあるってのがいいよね。風圧が少ないのは助かる。


「安いおから」であっても、味のあって楽しいマシンなのですよ。TRXってば。


そんなこんなで、あっという間に3時間経過。
楽しかった走行会は、お開きとなった。


tatuyaさんとIidaさんも、おつかれさまでした。
でも、ちょっとツナギが‥‥キツクないかい?


だってこんなにむっちり‥‥。



FCRキャブの調子がおかしいma-saさんは、キャブのバラし大会となっていた。
せっかくの走行会が、まともに走れないは残念だろう。


いったんホテルに戻り、荷物をまとめる。
かさばる荷物は、宅配便で送ることにした。


yokoGさんは鈴木猛単亜進の皆さんと帰ることに。
今日は楽しいお誘い、ありがとうございました!


ma-saさんとは、国見SAでお別れとなった。
不調なマシンが不安なので、止まらず一気に帰りたいとのこと。

kuroki達も淡々と東京へ移動しするワケだが、ストレートに戻るのがもったいないという貧乏性が発症。
前回の裏磐梯オフで立ち寄った「まるしんラーメン」へ向かった。
仙台在住のtatuyaさんを巻き添えにして(笑)。

ところがところが!
なんと今日は、定休日だったのだ orz…


仕方がない。Iidaさんの提案で、阿武隈洞方面に向かって食事処を探すことにした。
さっきまで秋晴れだった空に、鉛色の雲が広がっていく。


ようやく食事処を見つけ、軒先にバイクを納めたところで雨が降り出した。
ふー。福島から東京まで、また雨天走行か‥‥。





まあジタバタしても始まらない。まずは飯をゆっくり食べよう。

念入りに雨具を着込んでから、暗くなった雨の磐越道・常磐道を、淡々と淡々と移動する。
結局最後まで雨天走行の苦行を強いられることになった。

なお、福島から仙台に戻ったtatuyaさんは、すぐに雨雲から抜けたとのこと。
やはり雨雲はIidaさんと共にあり、か‥‥。

この投稿へのコメント

コメントはありません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)