密造アンダーカウル装着会


某月某日。江戸川区某所。
密造アンダーカウルをTRXに装着する集まりがあると聞き、潜入取材を試みた。


TRX用の純正アンダーカウルは、生産終了された今も、高値で取引されているアイテムだ。
純正アンダーカウル装着したTRXは、キリリと引き締まったスタイルに変貌する。
「TRXのデザインは、アンダーカウルを装着してこそ完成する」と評するTRX乗りは、少なくない。

しかし、需要があっても供給が極めて少ない。
既に生産終了なので、中古品の放出ぐらいしか供給源が無いからだ。
欲しがるTRX乗りが多いので、結果的に高値で取引されることになる。

YAMAHAが作ってくれないなら、自分たちで作ってしまおう。
そう思い立った人物がいる。


某いち(仮名)と名乗る男だ。

掲示板で賛同者を募り、FRP業者に制作を依頼。
今日、某いちプロデュースのアンダーカウルが、初お目見えとなったワケだ。


記者は見た。
某いちプロデュースのアンダーカウル、その実物を。


白ゲルの無塗装状態だが、純正アンダーカウルのような引き締まった造形を実現している。


材質がFRP製、カウルステーがチタン製なので、純正に比べて軽量である。
かなり良い出来栄えだ。


某いち(仮名)専用ステーは、量産型より3倍軽いという噂だ。

い、いかん。
しげしげと観察しているうちに、記者までも欲しくなってきた。
純正アンダーカウル、持っているくせに(笑)。
ミイラ取りがミイラにとは正にこのこと。


「いいでしょ~」


ギラギラと真夏の日差しが照りつける中、アンダーカウルのフィッティング作業が行われた。
純正アンダーカウルと同じく、リプレイスマフラーのエキパイと干渉する部分を削り取る必要がある。


マジックで干渉部分の目星を付けて。


サンダーで削る。がーりがりがり‥‥。


炎天下の住宅街の中で、精力的に作業する男達だが、なんとも近寄りがたい雰囲気を放っている(苦笑)。


そんな男達の作業を監視する男も、また怪しい雰囲気を放っている。


合計3台のTRXに、密造アンダーカウルが装着された。
カウルへの塗装は、この後、各自が行うことになる。

例え無塗装であっても、アンダーカウル装着による視覚的効果は大きい。
頼りない感じのTRXのスタイルが、ぐぐっと引き締まって見える。
オーナー達も満足げな表情を浮かべている。


そんなこんなで、和やかに行われた密造アンダーカウル装着会だった。


そして、いつもの少女が涼やかに通り過ぎる。





YAMAHA FZ400のカウルが装着されているようだ。
もはやTRXには見えない。怪しい。怪しいぞ~!

※この記事はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません(笑)。

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