HMSで揉まれてみる #2

11月だというのに、季節外れのぽかぽか陽気だったこの日。
kurokiは、栃木のツインリンクもてぎにいた。
またしても、Hondaモーターサイクリストスクール(HMS)の「ベーシック1day(中級1日コース)」に参加するのだ。

前回Y’s FACTORYの呼びかけで参加したHMSだったが、予想以上の収穫に大満足。
また今度も参加しようと思ったワケ。

「HMSに行きます」

と、trx850.jpの掲示板で呼びかけたところ、takigさんが参加を表明してくれた。

ツインリンクもてぎ


常磐道友部SAでtakigさんと待ち合わせをして、ツインリンクもてぎに到着したのが、9:30頃のこと。

それから30分。

もう10時になると言うのに、未だにY’s FACTORYご一行様の姿が見えない。
何か事故でもあったのかと心配したが、10:15になって、ようやく到着した。

遅れた原因は、「細かな遅れがいろいろと積み重なって‥‥」とのこと。
ああなるほど、と思わず納得してしまった。
引率って、大変だからね~(しみじみ)。

HMS中級


良く晴れた、爽やかな秋空が広がる。


そんなこんなで、HMSが始まった。
倉庫から、今日の相棒となるバイクを引っ張り出す。

  • CB400 SuperFour
  • CB750
  • CB1300
  • HORNET 250
  • HORNET 600
  • HORNET 900


これらの車種の中からkurokiが選んだのは、例によってCB750だった。
HORNET 600に激しく惹かれたが、後でTRXに乗ることを考えて、車重が近くて癖のないCB750を選んだワケ。
色気も無いけど、癖もなくて、扱いやすい。「ナナハンのカブ」と言うべきバイクなのだ。

空気圧をチェックし、軽く体操をして、早速練習に入る。
開始時間が遅れてしまったので、「巻き」で進行するのだ。

なお、午前中はブレーキングの練習をみっちりと。
午後からは、スラローム走行の練習をみっちりと行う予定になっている。

午前の部


ブレーキングの練習は、教習所でやった急制動だ。
「な~んだ、アレか」と馬鹿にするなかれ。
なかなかどうして、奥が深くて難しいのだ。

フロントブレーキは、2段階でかける。
最初は軽くレバーを引き、フロントタイヤに荷重を移す(この作業が極めて重要)。
そして、ぎゅーっとレバーを握り、一気に減速を行う。

頭ではわかっているつもりでも、身体が反応してくれないのがもどかしい。
インストラクターに見てもらいながら、繰り返し練習する。

こういう練習ではイメージ通りの減速が出来ても、峠やサーキットなどでコンスタントにイメージ通りに減速するのは、なかなか難しい仕事だ。


急制動の順番を待つtakigさん。

八の字走行

午後からは、スラローム走行の練習に入る。
その前に、2人1組になって、八の字走行をすることになった。

久しぶりにやる八の字は、ギクシャクして、身体が思うように動いてくれない。
昔はあれだけすいすいやれたのになぁ‥‥と、もどかしさがこみ上げてくる。

インストラクターから、上体が内側に向いていないことを指摘される。
身体をぐいっと内側に捻って走ってみるのだが、何かが違う。
上手く乗れない、この妙な違和感は、一体ナニ?

午後の部


ランチは仕出し弁当。
ボリューム満点で味もなかなかよろしくて、満足満足。


そしてランチの後は、お待ちかねのパイロンスラロームだ。

「パイロンの真横でブレーキングをして、くるりと回れるようになる」
前回のHMSで受けたアドバイスを実践すべく、いろいろと試行錯誤を繰り返してみる。
が、今ひとつ「こうだ!」という状態にならない。

インストラクターによる追尾走行の後、次のような指摘を受けた。

「動作が性急すぎ。そのうち転びますよ。もっとスムーズにターンすることを心がけましょう。
 また、内膝が開いています。シッカリとニーグリップして、バイクを安定させてください。
 速く走ろうと思わず、上手く走ること を心がけてください。」

そうだよね。
別に競争しに来ているワケじゃないんだし。

こう言われたことで、気持ちがずいぶん楽になった。

上達のキッカケ

今度は、スムーズに走ることを念頭に置いて、再トライ。

いつもやってるリーンインは、とりあえず今回は封印。
言われた通り、リーンウィズで走ることにする。

すると‥‥気持ちいいぐらいに、スムーズにコーナリングが決まる。
タイヤへの荷重がシッカリかかっていることが、腰から伝わってくる。

インストラクターからも、「見違えるようにスムーズになった」と褒められたりして(笑)。
リーンウィズ、侮り難し。

走り込んでいるうちに、ハンドルを力で押さえ込んでいたことに気がついた。
ブレーキングの時に、腕にぐっと力が入っているみたいだ。

腕から力をだらんと抜き、アクセル・オンでバイクを曲げるようすると、あら不思議。
面白いほどくるくると曲がってくれる。

コーナーのイン側の肘を、くいっと脇腹に寄せるように引くと、身体が自然に内側に向く。
後はシートに体重を預け、リアブレーキで車速を調整しながら、アクセルで曲げれば良い。

はっはっは。
めっちゃ楽しいぞ、コレは!

タイム計測


最後にタイムも計測した。

1周を60秒で走ることが、大体の目安らしい。
このタイムに到達できれば、バイクを操る基本的な技術をマスターしたと言えるそうだ。

そして、kurokiのタイムは‥‥60.03秒だった。
タイトターンでは失速しすぎたし、腕に力が入ってしまった割には、結構良いタイムが出た。
むしろ、精進次第で速くスムーズに走れる確信みたいなモノが得られたコトが、嬉しかった。

なお、インストラクターレベルだと遅くても55秒。調子が良ければ、45~50秒で走るそうだ。
まだまだ道は険しい。

露天風呂で汗を流す


帰り道、takigさんと共に御前山温泉四季彩館に立ち寄った。
露天風呂に浸かって今日一日の汗を流しながら、HMSの反省会を行う。

takigさん自身も、HMSにはかなりハマッた様子。
TRXでの練習ではなくても、得られるモノはかなりあったとのこと。
講習料金を払っただけの価値はありますよ>みなさま

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