OHLINSリアショック、装着の巻

kurokiは迷っていた。

最近バイクに乗る時間が、著しく減っている。
公私ともに忙しいため、以前のように、休みのたびにツーリングに出かけていくようなマネは、できなくなっている。

TRXとLANZA、乗る機会の少ないバイクを維持していくのは、資金の無駄なのはわかっている。
しかし、2台とも思い入れが深いバイクであるし、オンロードとオフロード、どちらも捨てがたい魅力がある。
峠やサーキットを走り込むならTRXだし、林道にはLANZAでしか走れない。

維持費の違いも大きい。
TRXはビッグバイクだから車検もあるし、消耗品の値段が高い。
それに比べ、LANZAは230ccだから車検はないし、税金も安い。消耗品の値段は半額に近い。

未熟なオフロードの腕を上げたいのだが、今後プロテクター等の安全装備に対する投資が必要不可欠になる。
更に、kurokiはバイクを汚すのが嫌いという(笑)、オフロード乗りとしては決定的にイケナイ考え方を捨てられないのだ。

そして‥‥バイクを乗らずに錆び付かせてしまうことは、バイクに対して申し訳ないっ!

迷いに迷った末、LANZAを売却して、TRXだけに絞ることにした。
売却によって捻出された資金によって、かねてから考えていたカスタムプランを実行に移すことにした。

サスペンション強化

今回のサスペンションの強化メニューは、以下の通り。

  • フロントサスペンションオーバーホール
  • フロントスプリング交換(OHLINS)
  • リアサスペンション交換(OHLINS・フルアジャスタブル・TYPE4)

TRXは、フロントサスが弱いと言われがちだ。
実際、簡単に底付きしてしまうため、とても頼りない印象を受ける。
また、しなやかさに欠ける感じも受ける。

そこで、弱点を潰す目的で、フロントサスにOHLINSのスプリングを入れることにした。
また、新車購入時からフォークオイルを交換していなかったため、リフレッシュも兼ね、スライドメタルまで交換するオーバーホールを実施することにした。
更に勢いで、リアにOHLINSのフルアジャスタブルリアショックを導入してしまうのだ。ああ、泥沼街道まっしぐら。

サスペンションの強化は、バイクの走りに大きな影響を与える。
走行中の車体が安定することで、ライダーの心理的な不安が減り、走ることが楽しくなる。
突然現れる路面のギャップで車体が乱され、転倒につながることも少なくなる。
マフラーやキャブよりも、優先度の高いパーツだと、kurokiは思う。

交換後の感想は、まさに「驚き」の一言に尽きる。
路面にぴったり吸い付くような安定感。
バンク中に車体が乱れることが少なく、安心してバイクを傾けることができる。

正直、これほど変化があるとは思わなかった。
実に「効く」、おいしいカスタムだと思った。

チェーンライン刷新

最近は安定してきたが、チェーンが伸びがちだった。
この弱点も潰すため、RK EXCELの強化チェーン(GS Series)を入れることにした。

チェーンが強化されたので、スプロケットは一回り小さいサイズでも構わないだろう。
フリクションロスの低減を図る目的で、525から520へサイズダウンした。

また、少々加速気味の方向へギア比を振ってみた。
TRXは極低速でのギクシャク感が強く、渋滞や交差点での走行がやりにくいと思っていた。
それを緩和するのが目的である。

キビキビ走れるようになった反面、3,500rpmあたりで感じるトルクの谷間を目立たせる、残念な結果も生じてしまった。

不思議なことにこの現象、エンジンが暖まっていない時に顕著に現れる。
トルクの盛り上がりが3500rpm付近でいったん止まり、回転を上げると唐突にドンと車体が出るという、何とも気持ち悪いフィーリングなのだ。

今後の検討課題の一つとなった。

ドレスアップ

TRXのスタイルには、若干不満なトコロがある。
リアビューのイマイチさと、エンジン下部の締まりのなさである。

これらを解消するために、以下のパーツを導入した。

  • YAMAHA純正 アンダーカウル
  • コワース フェンダーレスキット

アンダーカウルの効果は、もう、抜群!

脆弱な感じのするTRXの下部が、グッと引き締まった。
若干車量が増えたが、それを帳消しにするだけの見栄え向上が得られた。

フェンダーレスキットは、一癖あった。
テールランプ直下に配線用の大穴が開いているため、水の進入を許しそうで非常に怖い。
今後、スポンジか何かを詰めて、漏水を防止する予定。
車載工具等も置き場所に困るようになったが、バンドでフレームと工具を縛ることで、安定するようになった。

見栄えの向上はまずまず。
ナンバープレートの角度を若干上向きに調整することで、ゼッケンみたいに大きいナンバーを目立たせないようにすることが出来た。
もちろん、小僧のようにナンバーを見せなくしてるわけじゃないよ(ちゃんと識別できるし、照明も当たってる)。

以上が今回のカスタムで行ったこと。
かなり大がかりになり、いくつか課題も残ったが、満足できる効果が得られたのは素直に嬉しい。
その中でも、サスペンションの変更は、実に効果が高かったと感じている。